2007年2月5日 (月)
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今週の格言
地を作るヒラキの幅は五間まで!



ひろみ 最近ヒラキを打ってもすぐに打ち込まれてなかなか地にならないのよね。何か原因があるのかしら?

義行 了解、ひろみちゃんがヒラキを打っても地にならない原因を探ってみよう!黒5までと進んだ局面では下辺が一番の大場なのだけれど白はどこにヒラキを打つのが良いと思う?



ひろみ 確かヒラキは打ち込まれても二間にヒラキを打つスペースが残っているところまでOKだったわね。と言うことで白1のヒラキはどう?黒2と打ち込まれても白3とヒラキを打てば安全でしょ!

義行 確かに。でも反対に黒4とヒラキを打たれると白地もなくなってしまうよ。もちろんこれで白が悪い訳ではないけれど白1のヒラキは下辺に地を作る目的ではないと覚えておいてね。△白1(ヒラキ)の幅が六間になると打ち込まれた時、二間にヒラキを打つ余地が残るため地にはなりにくいのさ。



ひろみ そうか、私は行けるところまで目いっぱいヒラキを打っていたから地になりにくかったのね。と言うことは一路控えて白1と打ち△との幅を五間にするほうが地になりやすいのかな・・・

義行 その通り!これなら黒2と打ち込まれても黒4と一間にしかヒラキを打つことが出来ず白5白7で白が有利な戦いだろう。

ひろみ 本当ね、たった一路しか違わないのに五間と六間の差は大きいのね。他にもよく実戦で出てきそうな例があったら教えて欲しいな。



義行 ではこの形で勉強してみようか。次に黒は白6をハサンで攻めたいよね。ひろみちゃんならどこにハサミを打つのかな?



ひろみ もちろん黒1と厳しくハサム一手!白は白2と逃げるしかないでしょ。そこで黒3のトビから黒5とボウシを打ち白6のトビには黒7と受けてaのノゾキを狙い白8と補強して来たら黒9のサガリ。どう、黒は攻めながら右上に地を作る理想的な展開と思わない?!



義行 ほう、なかなか立派な意見だね。ひろみちゃんが予想した展開になれば黒が楽勝だと思うよ。でも黒1▲の間隔をよく見てご覧。

ひろみ 六間だけれど、それがどうかしたの?あっ!

義行 気がついたかい。黒1△のハサミなのだけれど▲からのヒラキでもあるのだよ。黒1のヒラキだと▲から六間の間隔になってしまうので白2と打ち込まれると黒3と分断しても白4の二間ビラキで簡単に治まられてしまい黒が不満だよね。▲がaの星にあれば黒1と打っても(間隔が五間なので)OKなのさ。



ひろみ なるほど〜!じゃあこの場合は▲から五間の間隔を空けた黒1が正解なのね。

義行 そう言うこと!これなら白a打ち込まれても二間にヒラキを打てないだろう。白2のトビなら黒3黒9で黒に不満はないよね。

ひろみ わかりました!地を作りたい時には六間にヒラキを打たないようにしま〜す。