2007年1月15日 (月)
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今週の格言
三連星、ピンとキリでは大違い!



義行&ひろみ 皆様、新年明けましておめでとうございます。本年も義行&ひろみを宜しくお願い申し上げます。

ひろみ お兄ちゃん、最近よく三連星を打つのだけれど勝率が悪いのよね。何か原因があるのかな?

義行 三連星もピンからキリまでいろいろとランクがあるからね。実際に三連星を打って上手く行かなかった例を見せてご覧。

ひろみ そうそう、この前打った四子局なのだけれど白5と富士山型にされた時に黒6と三連星を打ったらボロボロにされちゃったの。



義行 なるほど、ひろみちゃんが三連星を打って失敗している理由がわかったよ。いいかい、三連星は矢印の方向に発展させることが目的なのさ。と言うことはこの三つの矢印の先に発展性があるかどうかで三連星のランクが決まる訳なのだよ。三つの方向すべてに発展性がある三連星はAランク、二つの場合はBランク、一つの場合はCランク、そして一つもない場合はDランクになると覚えておこう。この場合はまず上辺と下辺は右上、右下ともにケイマ受けなので発展性がないよね。そして右辺に白の富士山が待ち構えているから中央への発展性もなし!

ひろみ じゃあ▲の三連星はDランク?



義行 そう言うこと!三連星はA、Bランクならほとんどが好手でCランクは周囲の状況にもよるけれどあまりお薦めは出来ないかな。Dランクの三連星は絶対に打ってはいけないと考えておいてね。四子局で三連星を打ちたければ黒2から黒6ならOKだよ。

ひろみ そうか、この三連星は左辺と中央に発展性があるからBランクなのね。



義行 正解!では三子局で白9までと進んだ時の黒10は何ランクの三連星だと思うかい?

ひろみ え〜と、上辺は黒6の位が低いから発展性はなし。下辺も黒8がケイマ受けなので同じく発展性はなし。中央は左辺に白の模様があるのでやはり発展しそうにないわ。これまで黒10は平気で打っていたような気がするけれど実はDランクの三連星だったのね。



義行 では二子局で黒6の三連星はどうかな?

ひろみ もうバッチリよ!任せておいて♪この場合は左辺にだけ発展性があるから黒6はCランクの三連星でしょ。

義行 ひろみちゃん、すごい!三連星の格付けは完全にマスター出来たね。黒6はCランクの三連星なのでこの局面ではあまりお薦め出来ないと言うこと。



ひろみ やった〜!

義行 最後に互先の三連星だよ。黒5はプロ棋士もよく打つ三連星だよね。どうしてプロが打つかと言えば…

ひろみ わかった!この三連星はAランクだからプロも打つ訳ね。

義行 そう、黒1黒5は上辺、下辺、そして中央の三方向ともに発展性があるAランクの三連星なのだよ。同じ三連星でもピンとキリではものすごい差があるから必ず三方向の発展性を確かめるようにね。

ひろみ わかりました〜!これからは必ず三連星の向かい側を確認しま〜す。