2006年3月25日 (土)
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本日の格言

シチョウの石はすぐにポンヌキ!


義行 黒1白△をシチョウに取った後の白2に対する黒の次の一手を考えて来たかい?

ひろみ 前回の宿題はお兄ちゃんの言った通り簡単だったわ。白2はシチョウアタリになっていないから黒3と打つ一手!ただ格言が「シチョウの石はすぐにポンヌキ」なのがちょっと気になるのだけれど・・・わかった、格言の本当の意味はきっと「シチョウの石はシチョウアタリを打たれたらすぐにポンヌキ」なのでしょう。



義行 なるほど、そう言う解釈もありそうだね。左上のシチョウを忘れていなかったことは褒めてあげよう。じゃあ白1と三々に入られたらどう打つ?

ひろみ 何だか奥歯にものがはさまっているような感じの褒めかたね(笑)本当は何か厳しいシチョウアタリを打たれることを心配していたのだけれど白1なら大歓迎だわ!黒2から黒12までの定石で問題なし。

義行 では白13と切ってみるとするか。



ひろみ いよいよ戦いの始まりね!ここは一歩も引かないわよ。黒1とアテて白2黒3白4には黒5とナラブのはどうかしら?

義行 うん、黒3黒5のナラビは部分的には最高の打ち方だと思うよ。白6のトビには?

ひろみ 黒7と受けるしかなさそうね。でも白は中央の石が不安定だから黒が有利な戦いじゃないのかしら。



義行 確かに右下の戦いは黒が有利だと思うよ。でも白1とシチョウを逃げ出されたらどうするの?

ひろみ あっ!右下の戦いで頭がいっぱいだったからシチョウのことはすっかり忘れていたわ。いつの間にか白△がシチョウアタリになっていたとは・・・黒2とツナグしかなさそうだけれど白3で黒はバラバラね。シチョウアタリには気を付けていたのにどうしてこんな風になってしまったの?



義行 理由は簡単!シチョウアタリにいくら気を付けていても戦いが始まってしまうと忘れてしまうと言うことなのさ。それに、もしシチョウアタリに気が付いたとしても戦いの真っ最中だと手を抜くに抜けなくなってしまうだろう。格言の本当の意味は「シチョウの石はシチョウアタリを打たれなくてもすぐにポンヌキ」なのだよ。

ひろみ そう言えば前に「シチョウアタリは当たっていないところに打て」(Vol,037)と言う格言があったような・・・だから今はシチョウアタリでなくても白2はシチョウアタリだと思って黒3とポンヌキすれば良い訳ね。

義行 その通り!シチョウはいつかは必ずポンヌキをしなければならないのさ。だから相手がシチョウアタリを打って来なくても暇な時にポンヌキしておくのが一番と言うことだね。白4黒11までが普通の展開だけれど黒が断然有利だろう。

ひろみ よくわかりました〜後黒11白12と逃げられることが心配なのだけれどどう攻めれば良いのかしら?

義行 それじゃあ白12の攻め方は次回に教えてあげよう。ひろみちゃんならどう攻めるのかを考えて来てね。

ひろみ は〜い。