2006年3月15日 (水)
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本日の格言
悪手はとがめなければ好手になる!


 今回で革命的格言講座は100回目を迎えることが出来ました。
ここまで続けて来られたのは皆様の応援、励ましのおかげだと思っております。これからも義行&ひろみは皆様に愛されるよう、また少しでも上達のお役に立てますよう頑張りますね!どうぞ宜しくお願い申し上げます。

義行 今日は「悪手を打ったらどうなるか?」がテーマだよ。ひろみちゃんはもし悪手を打ったらどうなると思う?

ひろみ おかしなことを聞くのね。悪手を打ったら損をするに決まっているでしょ!

義行 それがそうでもないのだよ。まあいいや、では実戦例を見てみようか。四子局で黒4のハサミから黒8までと進んだ時、定石は白a黒b白c黒dのハネツギを打ってから白9が正しい手順だよね。では白がハネツギをせずいきなり白9と打って来たら黒はどうする?もちろん白9は悪手だよ。



ひろみ これは簡単ね。白がaからのハネツギを打たなかったから黒1から黒3と切って白4黒5黒7と打てば隅の白を取ることが出来て黒が大成功!でしょ。

義行 ほう、なかなかよく考えたね。じゃあここで白8と押されたら黒はどう応じるのかな?



ひろみ 黒1とトブ一手!どう、上辺が大きな地になりそうよ。

義行 白2とワリコミをされたら?

ひろみ 黒3と受ければ大丈夫じゃないの。

義行 白4にはもちろん黒5だよね。そこで白6と打たれたら黒はどう打つの?

ひろみ もちろん黒7の押さえ・・・あっ!白8と切られるとアタリになってしまうのね。黒9だと白10で隅の黒が取られてしまうわ。でも白が悪手を打っているのにどうして黒が悪くなるの?おかしいわね。



義行 それは白の悪手を黒がとがめずにそれ以上の悪手を打ったからなのだよ。いいかい、悪手は最後に打ったほうが必ず悪くなるのさ。だから相手がもし悪手を打って来てもそれをとがめなければ何の意味もないどころか悪手が好手になってしまうと言う訳。と言うことで本日の格言は「悪手はとがめなければ好手になる」なんだ。

ひろみ そうか、相手が悪手を打って来てもそれだけで喜んではいけないのね。「悪手はとがめなければ好手になる」の意味がよくわかったわ。じゃあこの場合、黒はどう打てば良かったの?

義行 黒は上辺を大模様にしたいので黒1の切りから黒3黒5白△の白をシチョウで取るのが正解!

ひろみ なるほど〜、上辺が大模様になってこれなら黒が大満足だわ!

義行 それでは宿題だよ。白6のヒラキに黒の次の一手を考えて来ること!ちょっと簡単過ぎたかな〜

ひろみ お兄ちゃんの言う「簡単」は信用出来ないからちゃんと考えて来ま〜す!