義行 最初にケイマガカリの6通りの応手について復習をするよ。六子局でのカカリにのツケノビ定石は良い選択、悪い選択、どちらだと思う?ツケノビを打つための三つのチェックポイントを覚えているかな。

ひろみ え〜と、三つのチェックポイントは、右辺が三連星、上辺にどちらもない、4子以上の置碁だったような気が・・・と言うことはこの場合はすべてOKなのでのツケノビは良い選択だと思うわ。

義行 正解!よく覚えていたね。ではとツケて来られたらどうする?



ひろみ 黒は厚みを作るのが目的だからと打つのはどうかしら?

義行 またまた正解だよ!すごいね、ひろみちゃん。いったいどうしたのかな?(笑)

ひろみ お兄ちゃんに教えてもらっているのだから当然よ!これからも優しく上手に教えてね♪

義行 了解、任せておいて!じゃあ続けて質問だよ。までとなった後、黒はどう打てば良いと思うかい?



ひろみ とケイマに打ちたくなるところだけれど白に響かないわね。「車の後押し良い時もアリ」(格言講座Vol.002)でと押すことにするわ。

義行 その通り!は強い石なのでいくら強くしても構わないものね。それよりも黒が強くなるメリットのほうが大きいと言う訳。白はと打つくらいだけれどここで黒の締めくくりの一手は?



ひろみ そうなのよ。いつもこんな時に迷うのよね。本当は黒aやbに打ちたいのだけれどお兄ちゃんの格言「大模様、基礎工事の手抜きは厳禁」(格言講座Vol.034)を信じてと鉄柱にするわ。

義行 信じるものは救われる(笑)だね。そう、が良い手なのさ。せっかく大模様を張っても基礎工事の手抜きをするとすぐに崩れてしまうからね。このまま右辺が黒地になると白はとても敵わないので無理を承知でと打ち込むしかないかな。ひろみちゃんはと打ち込まれたら嬉しいかい?

ひろみ 黒地に打ち込まれて嬉しい訳ないでしょ!六子もハンディがある訳だから少しくらいの無理は通ってしまうのじゃないかしら。

義行 まあ打ち込まれることが嫌だと言う気持ちはよくわかるよ。でも白はどうしてそんな無理手を打って来るのだろうね?

ひろみ そりゃ、無理をしないと勝てないからでしょ。



義行 そうだよね、と言うことはこんな風に考えたらどうかな?「黒の布石が良かったから白は無理手を打たないと勝てない」とね。そう考えれば上手が無理手を打って来ることはこれまでの黒の打ち方が正しかったと言うことで喜べば良いし、逆に上手が無理を打って来ないのに負けてしまうことのほうが悲しむべきことなのだよ。この碁ではのような無理のない打ち方だと白は絶対に勝てないものね。

ひろみ なるほど〜、上手が無理手を打ってくれたら喜べば良い訳ね。でも無理手をとがめないと最後は負けてしまうのでは・・・

義行 もちろんだよ。だから無理手を打たすことが第一段階、それをとがめることが第二段階と考えたら良いのさ。白aのとがめかたは次回に勉強しようね。

ひろみ そうか、まずは無理手を打ってもらうことに意味があるのね。よ〜し、頑張って白aの対策を覚えるわよ!

義行 では皆様も来週をお楽しみに〜



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