2005年9月25日 (日)
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本日の格言
置碁では、減らす手よりも増やす手を!☆



義行 さて、今日も先週の続きだよ。白にと右辺を広げられると本当に黒が優勢なのか、ひろみちゃんは自信が持てないと言うことだったよね。

ひろみ そうなのよ。黒がまだ多少は有利だと思うのだけれどヨセで逆転されるような気がするわ。

義行 意外と心配性なんだね(笑)そんなひろみちゃんはここでどう打つのかな?

ひろみ ここで緩んだらあっと言う間に追いつかれそうだからと白地を減らしながら黒を発展させるのはどう?と受けてくれたらからでこれなら私でも勝てそうよ。



義行 そうなればね。でもと反撃されたらどうするの?

ひろみ と切る一手かな。

義行 と切られたら?

ひろみ とシチョウに取るのは白にaとアタリをされると困るから黒4とノビるしかなさそうね。

義行 そこでからとカケられた時の気分は?

ひろみ もう最悪って感じだわ。



義行 そうだろう。置碁では白が無理な手を打たなければ、黒が多少ぬるい手を打ったとしても絶対に優勢なのだから白地を減らしにいく必要なんてないのさ。

ひろみ でも優勢に見えないから焦って黒aなどと打ってしまうのよ!

義行 じゃあ黒は白地を減らすのではなく黒地を増やす目的でからと囲ったとして形勢判断をしてご覧。

ひろみ 何だか左右の白地が大きいような気がするわ・・・次にと守ったとして左辺は40目位ありそうね。右辺の白地も30目は出来そうだから白地は計70目。うわぁ〜やっぱり大きいわ。もう黒は勝てそうにないわね。

義行 おいおい、まだ黒地を計算していないのに結論を出すのが早過ぎるよ!と打ったとして上辺の黒地は65目、下辺も25目はあるから黒地は計90目で黒が20目も優勢だよ!



ひろみ 本当だ〜!見た目以上に上辺の黒地は大きいのね。

義行 そう、だから今週の格言は「置碁では減らす手よりも増やす手を」なのだよ。白地を10目減らすのと黒地を10目増やすのとでは効果は同じでも増やすほうがずっと簡単と言う訳さ。

ひろみ じゃあ、ここまでの黒の打ち方は消極的ではなくこれで良かったと言うことね。でも白はこんなに優しく打ってくれないような気がするのだけれど・・・

義行 そうは言ってもこの碁ではと打ちと受けてからは白は無理な手を打つチャンスはなかったのだよ。もし、無理な手を打つとすればの時に白aと打つよりないけれどそれなら黒も戦えるよね。

ひろみ なるほど〜、黒はキッチリと打っていれば白は無理な手を打つしかない訳だからそこで戦えば良いのね!これからは白地を減らそうなんて考えずに黒地を増やすようにして白が無理な手を打って来るのを待つことにするわ。

義行 その気持ちを忘れないようにね!



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