2005年3月27日 (日)
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今週の格言
2子局で三連星は2ケ所打つな!

義行 今日の格言はこれまで常識的だと思われて来た打ち方が実は問題だったと言う衝撃的な内容なんだ!

ひろみ へぇ〜、そうなんだ。どんな格言なの?

義行 まずはひろみちゃんに質問だよ。2子局で白1白7までは常識的な進行なのだけれど黒はここでどう打つのが良いと思うかい?


ひろみ そうね〜、残りの大場は上辺と右辺だからまず、どちらが大きいかを考えるのね。 上辺は白△が低く発展性がないから右辺の方が大きいと思うわ。黒1の三連星で決まりね!

義行 ほう、自信満々だね。では今週の格言を見てご覧。

ひろみ え〜と「2子局で三連星は2ケ所打つな!」なのね。あれ、これって私が今打った手のことじゃないの!

義行 そうなんだ。黒1の三連星はひろみちゃんじゃなくても打ちたくなる一手だよね。 でも実はこの手には問題があるのだよ。

ひろみ 常識的な一手に見えるのだけれど何がいけないのかしら?

義行 方針に一貫性がないことがいけないのさ。白2と三々に入られた時に黒はどうするの?

ひろみ 黒3と押さえる一手!

義行 白4黒13までが予想されるのだけれどこうなると黒1は別に必要ないのでは。

ひろみ 本当だわ、右辺はスソアキになってしまったわけね。そうか、もともと黒は下辺重視の方針だったのに右辺まで欲しがったために観音ビラキになってしまったのね。


義行 その通り。黒は下辺重視の方針なのだからここは黒1と大ゲイマにシマルのが良い打ち方なのだよ。

ひろみ 白2と三々に入られたら?

義行 この場合は迷わず黒3と押さえることが出来るよね。白4黒15までとなった形は前図より黒が良いと思わないかい?

ひろみ うん、右辺のスソアキが解消されているし隅の白地も小さいから黒が満足ね。今回は2子局の話だったのだけれど3子局以上の置碁でも同じように考えて良いのかしら?

義行 良いところに気が付いたね。そう、3子局以上でも同じことが言えるのだよ。要するに一局の碁で三連星を2ケ所打つと方針がバラバラになってしまうからいけないってことなのさ。

ひろみ なるほどね〜、これまでは相手が三々に入って来なかったからそんなに悪くならなかったわけね。 次からは2ケ所目の三連星は絶対に打たないようにしま〜す。

義行 下辺重視と決めたら右辺には地を欲しがらないようにね!

ひろみ は〜い!