2005年3月20日 (日)
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今週の格言
生きている石には絶対に手入れをするな!

ひろみ 最近、相手に封鎖されてしまった時に手入れが必要かどうかがわからなくて悩むことが 多いのだけど、どうすれば良いか教えてくれない?

義行 そうだな〜、大切なことは自分が手抜きをしても生きていると思った石にはどんなに心配でも絶対に手入れをしないってことだよ。右図は三々入り定石なのだけれど黒1とオサエられたら白はどうする?

ひろみ 本には手抜きで大丈夫と書いてあったのだけど実戦なら心配だからきっとaやbに手入れしてしまいそうね。


義行 そうだよね、いくら本に生きていると書いてあっても心配な時はついつい手入れをしてしまうと思うよ。でも、もし本当に生きている石だとすればどうかな?

ひろみ 必要のない手を打つわけだから一手パスと同じことね。

義行 正解!心配だからと言っていつも手を入れていたのでは死ぬことはないけれど勝つことも出来ないってわけさ。この場合も白は手抜きで大丈夫なんだ。黒1には白2で生きていることは一目瞭然だよね。

ひろみ そんなのわからないわ〜、どうしてなの?


義行 このコーナーで前に隅の死活を勉強したよね。その時に右図の白は白先でも生きることが出来ないスペースだと言ったことを覚えているかい?

ひろみ そういえば勉強したような・・・

義行 これは大切なことだからしっかり覚えたほうがいいよ。このスペースが白死なら黒△の部分が白に変われば黒はいっぺんに両方のスペースを縮めることが出来ないので反対に白生きと言うことなのだよ。

ひろみ そうか、前図の白は黒△の部分が広がっている形だから心配ないわけね。


義行 今度は両ガカリ定石後の形なのだけど黒1のサガリに手入れは必要かどうか考えてみよう。

ひろみ さっきの形よりはるかに危なそうな感じだわ。さすがにこれは白aが必要じゃないの?


義行 危なそうに見えるけど実はこの白も手抜きで大丈夫なのだよ。

ひろみ ウッソ〜?!黒1と打たれたら白はどうするの?

義行 白2のツギでOK。黒3のワタリには白4が好手で白8白10が先手になるから黒ツギに白aで生きることが出来るんだ。黒3でどんなワタリ方をしても白が上手く打てば必ず白8白10が先手になるから心配なし!

ひろみ でもそれってもし間違えたら死んでしまうということなのね。と、言うことは間違える自信がある私はやっぱり手入れをするべきかしら?

義行 ダメダメ!間違えて死んだら次は間違えないように打てばいいんだよ。そうすることで死活の勉強も自然と出来るからね。

ひろみ は〜い、ちょっと不安だけど生きていると思ったら頑張って手抜きするようにしま〜す。