2005年2月13日 (日)
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今週の格言
三連星は必ずしも大場とは限らない!

ひろみ お兄ちゃん、最近三連星によく打つのだけれどあまり有利にならないのよね。どうしてなのかしら?

義行 もしかしたらひろみちゃんは三連星はいつでも必ず大場だと思っているのでは?

ひろみ もちろんそうよ!だって三連星と言えば大場の代名詞じゃないの。

義行 多分、そう信じている人が多いのだろうね。では右図(互先)で白10までとなった時に黒はどう打つ?


ひろみ 白が左辺を模様にしたわけだから黒1と右辺を三連星にするわ!これは文句無しの大場でしょ。

義行 白2白4と後押しされたら黒はどう打つのかな?

ひろみ 黒3から黒5とハネるのじゃない。白6には黒7と二段バネ!白8黒9のツギで上辺も地になりそうよ。

義行 そうだよね、上辺はとっても良い形なのだけど実はそれが良くないことなんだ。白10と三々に入られると困るよ。

ひろみ 白の三々入りは考えなかったわ。でもよく見ると黒はaとbのどちらをオサエるのか迷ってしまいそう。

義行 気が付いたかい。黒は観音ビラキになってしまったね。

ひろみ そうか、この場合は右辺の三連星がなければ悩まなくてもすむわけね。じゃあ黒は三連星でどう打てば良かったの?


義行 黒は上辺の位が低いので模様を張ってもうまくいかないのは当然のこと。いろいろな打ち方があるのだけれどお兄ちゃんのお薦めは黒1のサガリだよ。

ひろみ へぇ〜、そんなところが大きいの?

義行 次に黒aと打ち込めば左辺は簡単に荒らすことが出来るので白は白2と守るくらいかな。後は左辺が発展しないように黒3のカカリから黒7と安定すれば黒に不満はないよね。

ひろみ うん、これなら白地は左辺だけなので黒が十分だわ。三連星は必ずしも大場とは限らないと言うことはよくわかったのだけれどどのような場合にその格言が当てはまるのか教えて!

義行 そうだな〜。どこかに位の低い場所がある時は三連星は相応しくないことが多いと覚えておくと良いかな。

ひろみ よくわかったわ。前に教えてくれた「4子局、ケイマに受けたら三連星は打つな」と同じような意味と考えればよいのね。これからは三連星に打つ前に周りに位が低いところがないか気を付けるようにしま〜す!