2004年9月5日 (日)
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今週の格言
4子局、ケイマに受けたら三連星は打つな!☆



義行 今回は早速問題だよ。4子局でとケイマに受けと打たれたら黒はどうする?今週の格言「4子局、ケイマに受けたら三連星は打つな!」を参考に次の一手を考えてみよう。

ひろみ 「ケイマに受けたら三連星は打つな!」ってことはケイマ受けで価値が低くなったaやbの三連星は打ってはいけないのね。わかったわ!とケイマに受けていない上辺を三連星にする一手でしょ。この前「左右同形中央に手あり!」って習ったところだしね。

義行 さすが〜!aやbがつまらないことに気づいたのは立派だね。「左右同形中央に手あり!」も身についているようだし。でも、この格言の本当の意味はと全部ケイマに受けたらaやbの三連星はもちろんだけど、それ以外の辺も三連星を打たない方が良いってことなんだよ。

ひろみ じゃぁ、の三連星もいけないの?この布石でいつも成功しているんだけど…。



義行 それはきっとに白が価値の低い左辺へaと打ってくれるから黒の受けで三連星が働き成功したように見えているだけなんだよ。違うかい?白はと打ち込んでいくべきなんだ。

ひろみ お兄ちゃんの言うとうりだわ。白aのカカリが悪手だったから今までは黒が成功していたのね。でも、にはで黒が有利だと思うのだけど。

義行 向い合わせのケイマと一間は最悪の組み合わせ!」って格言があったよね。覚えているかい?

ひろみ もちろん覚えているわよ。あっ!左辺がその組み合わせだわ。

義行 気がついたかい。のコスミツケは攻めの手なのででaと受けるのは白に響かず問題だしでaのケイマ受けは白b、黒Cに白dと打たれが不安定になってしまうよね。

ひろみ 左辺のバランスが悪くなることはよくわかったわ。けど、上辺で成功すればそれくらいの失敗は取り返せるんじゃないの?

義行 じゃぁ、とこちらに打ち込んで来たらどうする?

ひろみ やっぱりと攻めるんじゃない?

義行 厳しいね〜!でも、と打たれたらどんな気分だい?

ひろみ なんだかが反対に攻められそうでイヤな感じね。互先ならいざしらず、4子局ではこの後ちゃんと打てるか心配だわ。



義行 そうだろ〜。もともととケイマに受けたのは発展性よりも安定性を重視する方針だね。なのに上辺を発展性重視の三連星にするから方針がバラバラなってしまい上手くいかないんだよ。ケイマ受けと三連星はマッチしないと言うわけ。

ひろみ じゃぁ、黒はどう打てば良いのかしら。他に思いつかないわ。

義行 上辺に打つならの星下が正解。これならにはと受けて左辺のバランスが良いしにものヒラキでも大丈夫。にはで黒良し。では他にaやbとシマルのも良い手なんだよ。

ひろみ そうねぇ、何となく理解はできるんだけど…。でも、地味な碁になりそう。なんだか消極的な打ち方に見えるわ。

義行 それで良いんだよ。ケイマ受けは安定性重視なんだから地味で当然。大切なのは方針を変えてはいけないってことなんだ。

ひろみ そうか、もし大模様の碁が打ちたければケイマではなく一間に受ければ良いってことなのね。

義行 その通り!それじゃぁ来週は一間受けについての格言を勉強しようかな。

ひろみ うれしいな〜♪楽しみ!



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