2004年6月27日 (日)
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今週の格言
打ち込みは深い方が安全!中途半端が一番危険!

義行 今日のテーマ図は3子局だよ。まず、ここまでの手順はわかるかな?

ひろみ 左上は白の高目に黒が小目に入った定石じゃない。

義行 その通り、その後白△にカカリ黒1の受けに白2白6と上辺を広げてきたところなんだけど、ここで黒はどう打つ?

ひろみ その前にお兄ちゃん。白6は広げすぎじゃないの?

義行 そうだね、普通はaくらいだと思うけど、置碁だから白は少しがんばらないと勝てないからこれくらいは当然かな。

ひろみ じゃぁ黒は上辺に打ち込んでいくわけね。

義行 そういうこと。そんな時、どこへ打ち込むかを決めるのに今週の格言を参考にして欲しいんだ。

ひろみ 大模様に入っていく時は白△の石を結ぶライン上に打つのが普通だと聞いたことがあるわ。でも、今週の格言は「打ち込みは深い方が安全」ってことだから、きっともっと深く打ち込むんじゃない!

義行 なかなか深い読みだね(笑)では、お手並みを拝見しようか。

ひろみ ホントはちょっと怖いんだけど思い切って黒1と打ち込むわ!白2と受けてくれたら黒3で安心だし白が黒3と攻めてきても黒aで何とか逃げられるんじゃないかしら?

義行 うん「よく黒1まで入ったね」ってほめてあげたいところなんだけど、実は「中途半端が一番危険!」にあてはまる一手なんだよ。

ひろみ そんな〜。決死の覚悟で入ったのに〜。だってお兄ちゃんはさっき「白は白2が普通で白△は広げすぎ」って言ったでしょ(怒)その白2に受けさせたのだから黒は成功じゃないの!

義行 まぁまぁ冷静に…。大切なことを言うからしっかり聞いてね。もし、白が最初から白△に打ったら黒は黒1とボウシにするかい?

ひろみ そんなところに後から入っても、白2と攻められるとお荷物になるだけだから絶対に打たないわよ。

義行 そうだろ〜。でも、黒が黒3と逃げた形を見てごらん。手順は違うけど前の図と同じ形だよね。白が白△と受けた手は置碁では少し堅すぎるかもしれないけど、決して不満な手ではないんだよ。だから、前の図で白を凹ませたと思うのは大間違いなんだ。

ひろみ そうか!中途半端に入ると白には地を与え自分はお荷物を抱える最悪の展開になってしまうわけね。

義行 良かった、機嫌がなおって(笑)この場合は右側の白が弱いので黒1と深く打ち込むのが正解!

ひろみ 白2とハサマれたら心配なんだけど…。

義行 大丈夫!「サバキはツケから」ってことで黒3にツケてみよう。白4のヒキなら黒5黒9で黒楽勝!白4黒7とハネてきたら黒aと打ち白白4のツギに黒bでこれも脱出できるよ。

ひろみ よくわかったわ〜。深く打ち込んだ方が生きる可能性が高いし、逃げる時も根こそぎ荒らしているから効果も大きいのね。

義行 あと白4でaやcに打たれることもあるので次週に勉強しようね。

ひろみ それも心配なのよね〜。来週が楽しみ♪